僕は滅多に人に相談しません。それは誰かに相談しても、返ってくる答えはアドバイスだからです。
アドバイスを求めて相談したのではないか?と思う人もいるでしょう。
しかし、違います。ただ自分の悩みを誰かに打ち明けたかっただけです。
今回は、僕が人に相談しない理由を、アドバイスするな。という観点から解説していきます。
相談するのはただ聞いてほしいから
そもそもなのですが、相談するのはただ聞いてほしいからです。
アドバイスを求めているわけではありません。悩みを持っている時、1人で貯めておくと孤独感を感じます。
しかし、誰かに話すことによって、自分以外にも自分の悩みを知っていることに安心感がでるんです。
なぜ人は相談されるとアドバイスをするのか
そもそも、なぜ人は相談されるとアドバイスをするのでしょうか。
その理由は、昔からの相手の立場になって考えなさいという教えが原因だと思います。
しかし、ほとんどの人は相手の立場になったつもりでいます。これは当然です。
僕たちは完全に相手の立場を共有することはできません。それは、自分が相談者とは違う人生を歩んでいるからです。
自分が相手の立場だったらと考える
ほとんどの人は、自分が相手の立場だったらと考えます。
どういうことかというと、例えば新入社員が先輩に仕事の悩みを相談したとします。
すると、ほぼ確実に先輩はアドバイスをしてくるでしょう。その時に言う言葉がこれです。
『あ~、おれもそんな時期があったよ。でもそれはね。云々かんぬん。』
という具合に、相手の立場になったつもりで自分の話をするんです。
仮に先輩が、自分が経験していないことを相談されたらどうなるか。
『なるほどね。何々したらいいんじゃないかな。こう考えたらいいんじゃないかな。』
など、自分だったらどうするか、というようにアドバイスをしてきます。
アドバイスを求めるのは建前
相談をされた時に、『どう思いますか?』のようにアドバイスを求められる時もあるでしょう。
しかし、これは本当にアドバイスを求めているわけではありません。
相談したのに、アドバイスを求めないのは失礼かなと思い、建前上聴いているのに過ぎないんです。
なので、ただ『そうだよね、少しだけわかるよその気持ち』のように共感するだけにしてください。
本当にアドバイスを求めている場合は2度、3度アドバイスを求めます。
アドバイスを求める人は信用している人だけ
悩みを持っている人が本当にアドバイスを求める場合、それは信用している人だけです。
どういうことかというと、インフルエンサーを例に出すとわかりやすいです。
僕たちは、往々にしてインフルエンサーが紹介している商品やサービスを利用しますよね。
それはなぜかというと、この人が紹介している商品だったら間違いないと、そのインフルエンサーを信用しているからです。
アドバイスされることは、大抵検討している
そもそも、アドバイスをされたとしても、そのほとんどの内容はすでに検討済みな場合が多いです。
相談する人はすでに悩んでおり、様々な解決方法、対処法を考えています。
それでもなお悩んでいるんです。今はネットで色んな情報を知れるし、教育系、教養系のコンテンツも増えています。
そんな環境では、1人の普通の人間が出来るアドバイスは大抵検討済みの空虚なものの場合が多いです。
信用している人の言葉は素直に受け入れられる
正直、そんなに信頼関係が築かれていない。信用する情報がない場合、素直にアドバイスを受け入れることは出来ません。
少なくとも僕の場合は、『は?なんで?』となぜあなたにアドバイスされないといけないのかと思ってしまいます。
たかが自分よりも10年長く生きたり、仕事をしているだけで。ただの会社員のくせに。と僕は思います。
心配してくれたことには感謝している
しかし、全てに対してクソっと思っているわけではありません。
自分を心配してくれたこと。気にかけてくれたことには感謝しています。
だからといって、アドバイスくらい受け入れろよという話にはなりません。
それは、金払ったんだからワガママ聴いて当たり前だろという客と同じようなものです。
そう、アドバイスを聴いてもらえるなんてワガママなんです。
結論:相談してもアドバイスをせずただ聴いてほしい
正直、自分勝手なことは百も承知です。しかし、相談したとしても、できればアドバイスはしないでほしいです。
ただ、じっと聴いて、建前上のアドバイスを求められても、共感だけしていてほしいです。
僕と同じような考え方の人が多いのか。それとも少ないのか。それはわかりません。
しかし、世界に僕だけがこんな考えをするというのはありえません。なんせ日本の人口は1億2000万人ですから。
もし、この記事を読んでいる方が相談をどう聴いてあげれば良いのか悩んでいれば、参考にしてみてください。