再エネ50%の目標って何?

日本政府は、2040年度までに発電量の40~50%を再生可能エネルギー(再エネ)で賄うことを目指しています。この目標は、地球温暖化を防ぐための「気候変動対策」や、日本が外国からのエネルギーに頼りすぎないようにする「エネルギー自給率の向上」を目的としています。再エネには、太陽光や風力、水力などがありますが、これらをもっと普及させるために新しい技術が求められています。
どんな新しい技術があるの?

再エネをもっと使えるようにするために、さまざまな新技術が開発されています。たとえば、次世代の太陽電池「ペロブスカイト型」は軽くて柔軟で、これまで以上に効率よく発電できます。また、海の上に風力発電を設置する「浮体式洋上風力発電」も注目されています。こうした技術が進むことで、再エネの普及が加速すると期待されています。
再エネだけではダメ?

ただし、再エネを増やすだけでは課題もあります。たとえば、太陽光や風力は天気に左右されやすいため、電気を安定的に供給するには工夫が必要です。そのため、日本政府は再エネを増やす一方で、原子力発電を全体の20%、火力発電を30~40%程度維持する方針を示しています。これによって、安定した電気の供給と地球環境への配慮を両立しようとしているのです。
再エネの未来と私たちの暮らし

再エネを増やすには、コストや環境への影響も考えなければいけません。たとえば、たくさんの太陽光パネルを設置すると自然環境や景観に悪い影響が出ることもあります。そのため、地域と協力しながら進めていくことが大切です。また、技術が進めば、私たちの生活ももっと便利になるかもしれません。たとえば、優れた太陽光パネルや蓄電池、空調システムがあれば、毎月の電気代を払わずに暮らせる未来も夢ではありません。このように、消費者にもメリットがあるビジネスモデルを作ることが、今後の課題といえます。