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PayPay銀行の普通預金金利2%は本当にお得?その仕組みとリスクを解説

驚きの普通預金金利2%

PayPay銀行が2024年12月から提供する普通預金の金利2%は、多くの人にとって驚きのニュースです。日本では長い間、経済の停滞やデフレの影響で普通預金金利が0.001%程度という超低金利が続いてきました。しかし、1980年代には普通預金金利が数%、定期預金では7.5%に達していた時代もありました。この背景を考えると、2%という数字は「預金革命」ともいえる画期的な取り組みです。

高金利の仕組みと条件

このサービスは、円と米ドルの両方に普通預金を預けることで、それぞれの通貨に2%の金利が適用される仕組みです。メガバンクの普通預金金利(0.1%程度)と比較して約20倍という高金利になります。ただし、2%を享受するためには、円だけでなく米ドルにも預金をする必要がある点がポイントです。

米ドル預金にはリスクがある

米ドル普通預金の場合、為替手数料や為替相場の変動によりリスクが伴います。例えば、円高が進むと米ドルの価値が下がり、結果として元本割れの可能性もあります。また、米ドルの預金金利2%は一見魅力的ですが、米国の短期国債ETF(SHV)の配当利回りが5.03%であることを考えると、3%程度の差が抜き取られている計算になります。このため、米ドル預金に関しては注意が必要です。

高金利には理由を考えることが大切

日本円で普通預金金利が2%というのは非常に魅力的な条件です。しかし、「なぜこれほど高い金利を提供できるのか」を冷静に考えることも重要です。特に、為替リスクや他の金融商品の利回りと比較することで、自分にとって最適な選択を見極めることができます。このサービスが新しい時代の「預金革命」として成功するのか、これからの展開にも注目が集まります。